エンジニア不足が深刻化する2015年問題

エンジニア不足対策会議

エンジニア不足にどう対応しますか?

2015年問題について

深刻化が懸念される年問題として騒がれる「2015年問題」には、大きく2つの問題が包含されています。1つは、超高齢化社会へのスタートを切る点、もう1つが、システムエンジニアの不足です。高齢化社会へのスタートとは何かといえば、1947年~1949年生まれの「団塊の世代」と呼ばれる人々がいっせいに65歳以上となり、年金給付対象者となる問題です。ここには「年金財政の圧迫」と「労働人口の減少」という2つの問題が懸念されます。システムエンジニア不足となる要因の代表はマイナンバー制度の導入ですが、それだけではありません。この詳細を本文記事内にて解説します。

深刻な人材不足、2015年問題とは

深刻な人材不足、2015年問題とは

2015年には、高齢化と社会保障に関する制度の導入から、様々な深刻な問題が発生すると言われています。これを「2015年問題」と言いますが、あまり普段生活する中では深刻さを意識していない人が多いかもしれません。高齢化に関しては、団塊世代と呼ばれる人たちが2015年に全員65歳以上になります。これによって年金を収める側から受け取る側に一気に人が流れるということで、年金制度を維持するための対策を立てる必要が出てきます。また、IT業界についても、社会保障などのためのマイナンバー制度が導入されることにより、ITエンジニアの人材不足が懸念されているのです。

特に人材不足が騒がれているJavaとRuby

特に人材不足が騒がれているJavaとRuby

プログラミング言語は数多く存在していますが、その中でもJavaとRubyは今後の人材不足が大きく心配される言語となっています。プログラミング言語の中でも、Javaは多くの企業が現在使用しており、更には今後も使って行きたいと考えている言語です。そのため、今よりももっと多くの人材が必要になる可能性があります。また、Rubyについては、Webアプリ開発をクライアント環境と考えている企業が多いということで、今後もRubyに関するエンジニアが必要とされると考えられます。Rubyは市場が拡大してきているということもあり、そこからも需要の増加が伺えます。

日本のIT業界の抱える課題

日本のIT業界の抱える課題

日本では、2015年問題が騒がれる前からもITエンジニアの人材不足の問題が存在していました。日本のIT業界が長期間抱えてきたこの問題は、表面的にはIT企業側が人材育成などをしていなかったからという理由が挙げられます。しかし、根本的な原因を探ると、それはどうやらユーザー企業側にあるということなのです。日本のユーザー企業は、ゼロから作り上げるスクラッチ開発を好む傾向にあります。自分たちで何もないところから作ることになるため、その分人材が必要になり、IT業界で人材不足が発生してしまっているのです。これは、業務パッケージなどの導入によって解消することができます。

要求定義の抱える問題

要求定義の抱える問題

人材不足を解消するためには、日本のユーザー企業があいまいさのない要求定義書を書けるようにするところから始めなければなりません。ユーザー企業の多くは、持ち帰り型ではなく常駐型で開発を行っています。持ち帰り型の方が開発効率を上げることができますが、離れた場所で仕事をすることになるため、どうしても要求定義書をあいまいさのない表現にしなければなりません。もし不明な所があれば、持ち帰り型だと直接会って聞くことが難しくなってしまいます。そのため常駐型が好まれていますが、常駐型だと技術者はその仕事しか担当することが出来なくなってしまうため、人材不足にも繋がってしまうのです。

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要求定義の抱える問題

プロジェクト開発では要求定義書が必要になりますが、その内容にあいまいさがあることも2015年問題であるエンジニアの人材不足を引き起こしています。日本のユーザー企業は、持ち帰り型よりも常駐型での開発を好む傾向にあります。常駐型であれば、技術者と近くで仕事をすることができるため、もしあいまいな要求定義書であっても口頭で伝えることができるのです。そのため、分かり易い要求定義書がかけなくても問題ありませんが、常駐型はその分開発効率を上げることが出来なくなってしまいます。常駐型では、技術者はいくつもの仕事を受けることができないため、それが人材不足に影響していると考えられます。

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パッケージを活用する

日本の企業は、システム開発を一から行うスクラッチ開発を行う傾向にありますが、わざわざスクラッチをしなくてもパッケージ製品を導入することで人材不足を解決することができます。エンジニアの人材不足は、以前から日本国内で問題になっていましたが、深刻な2015年問題が浮上したことでその解決がかなり重要になっているのです。ここでは、入退勤務システムを例に挙げながら、パッケージ導入のメリットなどについても言及していきます。パッケージ導入にはデメリットもありますが、人材不足の解決という面では大いに役立てることができるツールなのです。

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深刻な人材不足、2015年問題とは

「2015年問題」という言葉を聞いたことがある人はどれだけいるでしょうか。2015年には、団塊世代と呼ばれる人たちが全員65歳以上になってしまいます。これによって、約660万人の人たちが年金を収める側から年金を受け取る側に回ってしまうのです。需要と供給という面からも、今後の年金制度維持のために対策を立てなければなりません。また、社会保障や税の徴収という観点から、2015年にはマイナンバー制度が導入されます。これによって、システム開発業界でITエンジニアが不足してしまうという問題も引き起こされると言われているのです。

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フリーエンジニアを活用する

エンジニアの中には、フリーエンジニアとして仕事をしている人がたくさんいます。そのような人たちは、レバテックフリーランスなどの案件紹介サイトを使って仕事を探していることが多いようです。エンジニアは人材不足だと言われていますが、このようなサイトを見ると、かなり多くの人材が揃っていることに気付きます。レバテックフリーランスは、直接開発現場へと行き、どのような人材が合っているのかを把握してくれるため、高い精度でマッチした人材を手に入れられる可能性があるのです。人材がいなくて困ったら、このようなサイトを利用してフリーエンジニアを活用する方法もお勧めです。

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エンジニアに対するイメージの問題

エンジニアにはあまり良いイメージが持たれていないことも事実です。仕事が終わるまで家に帰ることが出来なかったり、会社に泊まって仕事をしたりと拘束されることはよくあります。また休日に出勤して仕事をしなければならないこともあるため、そこがブラックだと言われてIT業界全体の不人気にも繋がってしまっています。「きつい」「帰れない」「給料が低い」という「新3K」も、エンジニアになりたいと思う人が減少している原因の一つです。最近では、多くの学生がIT業界やエンジニアなどの仕事を避けたい業界・職業として捉えるようになってしまっているため、人材不足はここから来ているということができます。

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エンジニアへの対価の問題

日本のエンジニアは、あまり休暇を取ることが簡単にはできず、仕事をしている時間が長いわりに対価が低めになっているという特徴があります。外国の技術者と平均給与や休暇の長さを比較すると、その違いがかなりはっきりと分かります。エンジニアは仕事量をベースにして働くようになっているため、仕事が終わらなければその部分についての給料は発生しません。そのため、エンジニアはブラックというイメージや3Kというマイナスイメージを持たれてしまっているのです。

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