低賃金もJavaエンジニア不足の要因に

エンジニア不足対策会議

エンジニア不足にどう対応しますか?

エンジニア不足の背景

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エンジニアへの対価の問題

日本と海外では給与や休暇に大きな差

2015年問題で大きく危惧されているJavaエンジニアの人材不足問題ですが、不測の原因の一つに対価の問題があることが挙げられます。日本で働く技術者の平均給与を見てみると、2010年の度のデータでコンサルタントが597万円、プロジェクトマネージャーが600万円、ネットワークエンジニアが485万円などとなっています。平均給与額ということで、これよりも多く貰っている技術者も多いとは思いますが、その反面これよりも少ない給与の技術者もいるということです。日本国内の平均給与を見るだけでは、これがどれだけ高い対価なのかを判断することは難しいため、海外の技術者の平均給与も見ていきます。まず、アメリカではプログラマが約694万円アプリケーション系のソフトウェアエンジニアが約765万円です。フランスでは、プログラマが約397万円、ITエンジニアが約427万円となっています。このように給料に大きな差はありますが、日本のエンジニアの対価を考える時には、金額以外にも休暇の長さにも注目しなければなりません。実は、日本で働く技術者は、有休をとることが難しくなってしまっています。一方で、外国で働く技術者たちは、日本に比べて休みが長く取れることが多くなっていますし、休みを取るのが当たり前という感覚があります。そのため、日本の技術者は給料における休暇の割合で考えても、あまり高給とは言えないということになります。

人材不足の要因の一つである3Kとは?

Javaエンジニアの人材不足は、給与の差からもその理由を考えることができますが、それ以外にもブラックや3Kといったイメージが付いてしまっていることも要因に挙げられます。最近ではブラック企業という言葉をよく聞くようになり、就活をしている学生たちの間でもどの企業がブラック企業なのかという話題が出るほどです。大学側もブラック企業のリストを作って学生たちに気を付けるように言い聞かせることが増えていますし、一度ブラックと言われてしまうと就職先に選ばれず人材不足に陥ってしまうことに繋がってしまいます。また、IT業界は「きつい」「厳しい」「帰れない」という「3K」の業界とも言われてしまっており、そこが人材不足に影響しているとも言われているのです。エンジニアとして働く場合には、「人月」や「人日」と呼ばれる単位で作業量が示される形になります。1人月と示された場合は、「1人が1か月作業すれば完了できる」作業量だということです。この作業量ベースで仕事をしていくため、時間内に終わらなければ給与が発生しないということになります。こういった給与の発生原因などからも、IT業界が3Kと呼ばれて人気がなくなってしまっている原因だと考えられます。

最近の記事

要求定義の抱える問題

プロジェクト開発では要求定義書が必要になりますが、その内容にあいまいさがあることも2015年問題であるエンジニアの人材不足を引き起こしています。日本のユーザー企業は、持ち帰り型よりも常駐型での開発を好む傾向にあります。常駐型であれば、技術者と近くで仕事をすることができるため、もしあいまいな要求定義書であっても口頭で伝えることができるのです。そのため、分かり易い要求定義書がかけなくても問題ありませんが、常駐型はその分開発効率を上げることが出来なくなってしまいます。常駐型では、技術者はいくつもの仕事を受けることができないため、それが人材不足に影響していると考えられます。

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パッケージを活用する

日本の企業は、システム開発を一から行うスクラッチ開発を行う傾向にありますが、わざわざスクラッチをしなくてもパッケージ製品を導入することで人材不足を解決することができます。エンジニアの人材不足は、以前から日本国内で問題になっていましたが、深刻な2015年問題が浮上したことでその解決がかなり重要になっているのです。ここでは、入退勤務システムを例に挙げながら、パッケージ導入のメリットなどについても言及していきます。パッケージ導入にはデメリットもありますが、人材不足の解決という面では大いに役立てることができるツールなのです。

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深刻な人材不足、2015年問題とは

「2015年問題」という言葉を聞いたことがある人はどれだけいるでしょうか。2015年には、団塊世代と呼ばれる人たちが全員65歳以上になってしまいます。これによって、約660万人の人たちが年金を収める側から年金を受け取る側に回ってしまうのです。需要と供給という面からも、今後の年金制度維持のために対策を立てなければなりません。また、社会保障や税の徴収という観点から、2015年にはマイナンバー制度が導入されます。これによって、システム開発業界でITエンジニアが不足してしまうという問題も引き起こされると言われているのです。

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フリーエンジニアを活用する

エンジニアの中には、フリーエンジニアとして仕事をしている人がたくさんいます。そのような人たちは、レバテックフリーランスなどの案件紹介サイトを使って仕事を探していることが多いようです。エンジニアは人材不足だと言われていますが、このようなサイトを見ると、かなり多くの人材が揃っていることに気付きます。レバテックフリーランスは、直接開発現場へと行き、どのような人材が合っているのかを把握してくれるため、高い精度でマッチした人材を手に入れられる可能性があるのです。人材がいなくて困ったら、このようなサイトを利用してフリーエンジニアを活用する方法もお勧めです。

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エンジニアに対するイメージの問題

エンジニアにはあまり良いイメージが持たれていないことも事実です。仕事が終わるまで家に帰ることが出来なかったり、会社に泊まって仕事をしたりと拘束されることはよくあります。また休日に出勤して仕事をしなければならないこともあるため、そこがブラックだと言われてIT業界全体の不人気にも繋がってしまっています。「きつい」「帰れない」「給料が低い」という「新3K」も、エンジニアになりたいと思う人が減少している原因の一つです。最近では、多くの学生がIT業界やエンジニアなどの仕事を避けたい業界・職業として捉えるようになってしまっているため、人材不足はここから来ているということができます。

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エンジニアへの対価の問題

日本のエンジニアは、あまり休暇を取ることが簡単にはできず、仕事をしている時間が長いわりに対価が低めになっているという特徴があります。外国の技術者と平均給与や休暇の長さを比較すると、その違いがかなりはっきりと分かります。エンジニアは仕事量をベースにして働くようになっているため、仕事が終わらなければその部分についての給料は発生しません。そのため、エンジニアはブラックというイメージや3Kというマイナスイメージを持たれてしまっているのです。

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