Javaエンジニア不足解消の対策案

エンジニア不足対策会議

エンジニア不足にどう対応しますか?

人材不足解決のために

ここまで、エンジニアの人手不足にある背景や要因、今後想定される状況などを見てきました。次は、その課題に対し、どのような解決策があるのかを考えてみましょう。企業側の対策案としてはいくつかの視点があります。エンジニアの使い捨てやIT土方などと呼ばれるようなエンジニアに対する悪いイメージがエンジニア不足にいたった根本的要因のひとつであることも念頭に置きつつ、人手不足解消について「少ない人手で生産性をあげる」か「人手をどこかから探してくる」かという2つの方向からアプローチしていきます。

パッケージを活用する

パッケージを活用する

エンジニアの人材不足が騒がれている中で、それを解消するための方法を考えることが求められています。解消する方法の一つとして、パッケージ製品を導入するという方法が挙げられます。日本の企業はパッケージ製品を導入するよりも、ゼロから自分たちの力でスクラッチ開発をする傾向が強くなっています。スクラッチ開発にもメリットはありますが、人材不足という観点からするとあまり良いとは言えません。ゼロから開発するということは、その分多くのエンジニアを要するということです。ここでは、パッケージを導入するという解決方法を、入退勤務システムを例に挙げながら考えていきます。

オフショア型を活用する

オフショア型を活用する

エンジニアの人材不足については、今すぐに人材を国内で確保するというのは難しくなっています。そのため、このような場合には東南アジアなどの会社を利用してオフショア型で開発をすると良さそうです。海外の企業を使うと言語の違いなどで困ることがあるように思えますが、国内にある本社と打ち合わせをして開発を海外に発注するという方法を取ることができる会社も存在しています。このような会社を使えば、現地の言葉や英語が分からなくても、人材不足が危惧される中でしっかりと開発を進めていくことができます。開発コストを削減することもできるため、オフショア型の活用も視野に入れておく必要があります。

ニアショア型を活用する

ニアショア型を活用する

エンジニアが不足している問題は、海外に目を向けてオフショア型で解決することもできますが、それだと国内にある地方の企業が衰退するという問題が発生してしまいます。地方の経済を活性化させるためにも、最近ではニアショア型で開発を進めることが非常に注目されているのです。一般社団法人日本ニアショア開発推進機構は、2014年12月から「CM(コンストラクションマネジメント方式」を導入するなど、ニアショア型を進めるための様々な制度を輩出しています。これによって、ユーザー企業と元請け企業が一括請負契約をしていた形が変わり、CMが開発の成功のために工程管理などを全てしてくれるようになったのです。

フリーエンジニアを活用する

フリーエンジニアを活用する

エンジニアを見つけようと思った場合には、レバテックフリーランスといったサイトを使って見つけることもできます。エンジニアは人材不足だと言われていますが、クラウドソーシングサービスを使って案件を取得しているエンジニアが沢山います。最近ではITエンジニア連合などのサイトも登場してきており、フリーエンジニアとして活躍するエンジニアが多くなっているのです。レバテックフリーランスなどを活用して案件を掲載することで、その案件に高精度でマッチさせた優秀なフリーエンジニアを見つけることができるようになります。登録している数がかなり多いので、人材不足に悩む必要がありません。

インターンシップを活用する

インターンシップを活用する

多くの会社がエンジニアの人材不足で悩んでいますが、それを解決したいのであれば新卒者向けのインターンシップを導入することも大切です。即戦力として使うためには中途採用でエンジニアを雇う方が良いですが、中途採用は新卒採用に比べて会社への帰属意識が低いと考えられます。新卒であれば会社が一から育て上げなければなりませんが、その分帰属意識も高めることができるのです。長く会社にいてもらうためには、会社の取り組みや人間関係を知ってもらうことが大切です。インターンシップを行うことで、社員たちとの触れ合いから会社をよく知ってもらうことができ、採用した新卒社員を長く会社に留めておくことができます。

最近の記事

要求定義の抱える問題

プロジェクト開発では要求定義書が必要になりますが、その内容にあいまいさがあることも2015年問題であるエンジニアの人材不足を引き起こしています。日本のユーザー企業は、持ち帰り型よりも常駐型での開発を好む傾向にあります。常駐型であれば、技術者と近くで仕事をすることができるため、もしあいまいな要求定義書であっても口頭で伝えることができるのです。そのため、分かり易い要求定義書がかけなくても問題ありませんが、常駐型はその分開発効率を上げることが出来なくなってしまいます。常駐型では、技術者はいくつもの仕事を受けることができないため、それが人材不足に影響していると考えられます。

続きを読む

パッケージを活用する

日本の企業は、システム開発を一から行うスクラッチ開発を行う傾向にありますが、わざわざスクラッチをしなくてもパッケージ製品を導入することで人材不足を解決することができます。エンジニアの人材不足は、以前から日本国内で問題になっていましたが、深刻な2015年問題が浮上したことでその解決がかなり重要になっているのです。ここでは、入退勤務システムを例に挙げながら、パッケージ導入のメリットなどについても言及していきます。パッケージ導入にはデメリットもありますが、人材不足の解決という面では大いに役立てることができるツールなのです。

続きを読む

深刻な人材不足、2015年問題とは

「2015年問題」という言葉を聞いたことがある人はどれだけいるでしょうか。2015年には、団塊世代と呼ばれる人たちが全員65歳以上になってしまいます。これによって、約660万人の人たちが年金を収める側から年金を受け取る側に回ってしまうのです。需要と供給という面からも、今後の年金制度維持のために対策を立てなければなりません。また、社会保障や税の徴収という観点から、2015年にはマイナンバー制度が導入されます。これによって、システム開発業界でITエンジニアが不足してしまうという問題も引き起こされると言われているのです。

続きを読む

おすすめの記事

フリーエンジニアを活用する

エンジニアの中には、フリーエンジニアとして仕事をしている人がたくさんいます。そのような人たちは、レバテックフリーランスなどの案件紹介サイトを使って仕事を探していることが多いようです。エンジニアは人材不足だと言われていますが、このようなサイトを見ると、かなり多くの人材が揃っていることに気付きます。レバテックフリーランスは、直接開発現場へと行き、どのような人材が合っているのかを把握してくれるため、高い精度でマッチした人材を手に入れられる可能性があるのです。人材がいなくて困ったら、このようなサイトを利用してフリーエンジニアを活用する方法もお勧めです。

続きを読む

エンジニアに対するイメージの問題

エンジニアにはあまり良いイメージが持たれていないことも事実です。仕事が終わるまで家に帰ることが出来なかったり、会社に泊まって仕事をしたりと拘束されることはよくあります。また休日に出勤して仕事をしなければならないこともあるため、そこがブラックだと言われてIT業界全体の不人気にも繋がってしまっています。「きつい」「帰れない」「給料が低い」という「新3K」も、エンジニアになりたいと思う人が減少している原因の一つです。最近では、多くの学生がIT業界やエンジニアなどの仕事を避けたい業界・職業として捉えるようになってしまっているため、人材不足はここから来ているということができます。

続きを読む

エンジニアへの対価の問題

日本のエンジニアは、あまり休暇を取ることが簡単にはできず、仕事をしている時間が長いわりに対価が低めになっているという特徴があります。外国の技術者と平均給与や休暇の長さを比較すると、その違いがかなりはっきりと分かります。エンジニアは仕事量をベースにして働くようになっているため、仕事が終わらなければその部分についての給料は発生しません。そのため、エンジニアはブラックというイメージや3Kというマイナスイメージを持たれてしまっているのです。

続きを読む