2015年に迎える深刻な人材不足とは

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2015年問題について

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深刻な人材不足、2015年問題とは

年金に関する2015年問題

普通に生活している中ではあまり感じないかもしれませんが、2015年はある深刻な問題が発生すると言われています。これは「2015年問題」と呼ばれており、高齢化による年金についての問題やITエンジニアの不足といった問題などが発生するとされています。まず、年金給付の問題ですが、日本は急速に高齢化社会へと突き進んでいます。年金は、収める側と受け取る側の数が同じくらいでなければ成り立ちません。もし受け取る側の数がかなり多いのに対して収める側が極端に少なければ、年金財政は破綻してしまいます。実は、これと同じ問題が2015年に発生するということなのです。よく「団塊世代」という言葉を聞きますが、これは、1947年~1949年の「第一次ベビーブーム」によって誕生した約660万人のことを指します。約660万人というのは、今の日本の全人口の5%を占めているということで、かなり多い人数だということが分かります。また、彼らは戦後の日本が急成長するために重要な役割を果たしていたということで、日本のために大きく貢献した人たちだと言うことができるのです。団塊世代は2012年から年金を受け取れる65歳に達し始め、2015年には全ての団塊世代と呼ばれる人たちが65歳以上になってしまいます。つまり、今まで年金を収める側にいた約660万人の人たちが、一気に受け取る側に回ってしまうということなのです。子供の数も減ってきていますし、このままでは収める側の人間が少なくなって年金制度が破たんしてしまうため、何か対策を立てることが必要です。

ITエンジニアの不足が大きく問題になる

2015年問題は、年金だけでなくIT業界にも大きな影響を与えます。IT業界における2015年問題は、2015年~2017年にかけてITエンジニアが決定的に不足してしまうという内容です。なぜこのような問題が起こるのかというと、国内の景気が回復傾向にあるということや企業のIT投資が増えてきているということを背景に、大規模なシステム開発プロジェクトが集中するからだと言うことができます。加えて、2015年には「マイナンバー制度」が導入されるということで、システム開発業界に仕事が集中するということが考えられます。マイナンバー制度は、国民一人一人に番号を振り分け、その番号を税金の徴収や社会保障に役立てるという制度のことです。国民全員に関係する制度のため、その規模はかなり大きなものになります。労働環境があまり良くないということでIT業界から離れていく人もいる中で、このような制度が導入されることはかなり大きな影響を及ぼします。ITエンジニア不足をどのようにして補うのかという大きな問題は、2015年には確実に解決しなければならない問題なのです。

最近の記事

要求定義の抱える問題

プロジェクト開発では要求定義書が必要になりますが、その内容にあいまいさがあることも2015年問題であるエンジニアの人材不足を引き起こしています。日本のユーザー企業は、持ち帰り型よりも常駐型での開発を好む傾向にあります。常駐型であれば、技術者と近くで仕事をすることができるため、もしあいまいな要求定義書であっても口頭で伝えることができるのです。そのため、分かり易い要求定義書がかけなくても問題ありませんが、常駐型はその分開発効率を上げることが出来なくなってしまいます。常駐型では、技術者はいくつもの仕事を受けることができないため、それが人材不足に影響していると考えられます。

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パッケージを活用する

日本の企業は、システム開発を一から行うスクラッチ開発を行う傾向にありますが、わざわざスクラッチをしなくてもパッケージ製品を導入することで人材不足を解決することができます。エンジニアの人材不足は、以前から日本国内で問題になっていましたが、深刻な2015年問題が浮上したことでその解決がかなり重要になっているのです。ここでは、入退勤務システムを例に挙げながら、パッケージ導入のメリットなどについても言及していきます。パッケージ導入にはデメリットもありますが、人材不足の解決という面では大いに役立てることができるツールなのです。

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深刻な人材不足、2015年問題とは

「2015年問題」という言葉を聞いたことがある人はどれだけいるでしょうか。2015年には、団塊世代と呼ばれる人たちが全員65歳以上になってしまいます。これによって、約660万人の人たちが年金を収める側から年金を受け取る側に回ってしまうのです。需要と供給という面からも、今後の年金制度維持のために対策を立てなければなりません。また、社会保障や税の徴収という観点から、2015年にはマイナンバー制度が導入されます。これによって、システム開発業界でITエンジニアが不足してしまうという問題も引き起こされると言われているのです。

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フリーエンジニアを活用する

エンジニアの中には、フリーエンジニアとして仕事をしている人がたくさんいます。そのような人たちは、レバテックフリーランスなどの案件紹介サイトを使って仕事を探していることが多いようです。エンジニアは人材不足だと言われていますが、このようなサイトを見ると、かなり多くの人材が揃っていることに気付きます。レバテックフリーランスは、直接開発現場へと行き、どのような人材が合っているのかを把握してくれるため、高い精度でマッチした人材を手に入れられる可能性があるのです。人材がいなくて困ったら、このようなサイトを利用してフリーエンジニアを活用する方法もお勧めです。

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エンジニアに対するイメージの問題

エンジニアにはあまり良いイメージが持たれていないことも事実です。仕事が終わるまで家に帰ることが出来なかったり、会社に泊まって仕事をしたりと拘束されることはよくあります。また休日に出勤して仕事をしなければならないこともあるため、そこがブラックだと言われてIT業界全体の不人気にも繋がってしまっています。「きつい」「帰れない」「給料が低い」という「新3K」も、エンジニアになりたいと思う人が減少している原因の一つです。最近では、多くの学生がIT業界やエンジニアなどの仕事を避けたい業界・職業として捉えるようになってしまっているため、人材不足はここから来ているということができます。

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エンジニアへの対価の問題

日本のエンジニアは、あまり休暇を取ることが簡単にはできず、仕事をしている時間が長いわりに対価が低めになっているという特徴があります。外国の技術者と平均給与や休暇の長さを比較すると、その違いがかなりはっきりと分かります。エンジニアは仕事量をベースにして働くようになっているため、仕事が終わらなければその部分についての給料は発生しません。そのため、エンジニアはブラックというイメージや3Kというマイナスイメージを持たれてしまっているのです。

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